社会環境学部での4年間は、その先の長い人生を生き抜くためのトレーニング期間です。「経営」「地域」の2つのコースを提示し、卒業時に「大学で何を学んだのか、どんな能力を身につけたのか」をはっきりと主張できるようなカリキュラムを用意しました。教員と学生の距離が近いのも当学部の持ち味。定員160名という少人数制の強みを活かし、学生一人ひとりの希望や適性に応じた学び方、資格取得のアドバイスなど、履修選択やその後の振り返り・指導を半期単位で実施。目標とする未来に向かって、二人三脚で築き上げていきます。
現代社会の経営活動に求められるビジネススキルを総合的に学ぶコースです。具体的には、経営実務に必要とされる戦略策定や組織統制、マーケティング、組織の財務・経理、さらには社会的責任や法制度などを、社会環境の知識を前提にしてバランスよく学修します。
現代社会の地域活動に関連するスキルを総合的に学ぶコースです。具体的には、地域に関する政策や教育、地域と密接に関わる環境保全や経済活動、防災、組織の役割など、社会環境の知識を前提に、フィールドワークや地理情報システム等を利用してバランスよく学修します。
鮎川 乃亜さん
福岡県/福岡工業大学附属 城東高等学校 出身
2020年度卒業
子供の心情は環境で変わるのか
私がこのテーマに決めたのは、ずっと続けていた学童保育の補助員のアルバイトとコロナ禍がきっかけでした。子どもたちの気分の落ち込みが目に見えてわかったので、コロナ禍の影響を例に、子どもの心に環境がどのように影響を及ぼすのかを調べてみようと思いました。
調査にはアルバイト先に協力を仰ぎました。当初は紙ベースのアンケートを実施する予定でしたが、これまでにない事態に現場も混乱しており、口頭での聞き取り調査へと変更せざるを得ませんでした。もしかすると、子どもとコロナ禍をテーマにした最初の論文になるのかもしれません。
平田 渉さん
福岡県/祐誠高等学校 出身
2022年度卒業
ミズギワゴミムシの生息状況について
「ミズギワゴミムシ」という昆虫を知っていますか?オサムシ科の昆虫で、珍しいことに河口部のような汽水域に生息し、絶滅の危機に瀕している種もいます。
私の夢はミズギワゴミムシが図鑑に載って、もっと子どもたちに知られるようになること。卒業研究では、まずは2つのことに取り組むことにしました。ひとつは、河川水辺の国勢調査で得られたミズギワゴミムシの生息状況を、地理情報システムを用いて一目でわかる分布図を作成すること。もうひとつは、絶滅危惧種の生息場所の現地調査を行うこと。私の研究を次の段階につなげたいと思っています。